お庭の豆知識|プロがお教えする植物との上手な付き合い方

植栽地の土壌について

水やり・空気やり

水やり・空気やり
根は呼吸をしています

樹木には水も必要ですが、空気も必要です。根は盛んに呼吸をして糖を燃やして生活の為のエネルギーを得ています。

水はけの良い土が良いといわれるのは、空気が十分あるからです。水たまりができるような土では空気が乏しく、根は呼吸できません。

こまめな水やりは、空気不足になる

毎日こまめに水をやることが良いように思われがちですが、木にとってあまり良いことではありません。こまめな水やりで、土の中の空気が少なくなると、根の呼吸が阻害され、根は空気を求め地表近くに上がってきます。

水やり・空気やり



上に上がってきた根は、乾燥に弱いので、水やりを忘れると、すぐに枯れてしまう恐れがあります。こまめな水やりをはじめたら永遠に続けなければならないことになります。しかも根腐れしやすくなり、先枯れも発生します

 

水はけを良くして空気やりをする

深く穴を空けて水はけを良くし、一度にたっぷりと水をやりましょう。深くまで根を誘導すると、乾燥が続いても乗り超えることができます。

水はけを良くして空気やりをする

水はけを良くして空気やりをする

 

水は葉の光合成に使われるので、太陽があたる昼間に、特に暑い日にたくさん吸い上げられます。昼間に、光合成で使われたり、蒸散で失われた水を取り戻すため、樹木は夜の間に沢山の水を吸収します。水の吸収には時間がかかるので、水やりはそれにあわせて夕方に行なうのがよいのです。