造園協会について|樹木を通じてさまざまな活動を行っています

事業計画

令和2年度  事業計画

一般社団法人 滋賀県造園協会

 日本経済は、生産年齢人口が減少する中、女性や高齢者の活躍により就業者数は増加を続けており、実質総雇用者所得も増加しています。しかし、建設産業においては一部の大手企業の好成績を除き、地方建設業は特定の地域を除き押しなべて受注量が大きく落ち込んでいます。また、滋賀県における近年の造園工事発注量は大変少なく、価格競争の激化の中で技術者、技能者の高齢化や若年入職者の減少により技術、技能の継承が困難化し構造的な問題となっており、その対策が大きな課題であり造園業界が生き残るためには安定的な経営環境が必要不可欠であるため、引き続き造園関連予算の確保を要望してまいります。

 滋賀県では、「変わる滋賀、続く幸せ」を基本理念とし、将来世代も含めた誰もが新しい豊かさを感じながら自分らしく生きることができる「未来へと続く滋賀」をつくり、令和2年は「人の健康」、「社会の健康」、「自然の健康」の3つの健康について、より一層推進されます。また、県内4カ所の県営都市公園について、民間事業者と対話しながら運営手法などの提案を受ける「サウンディング型市場調査」が実施され、民間事業者と直接対話する場を設け、意向やアイデア、ノウハウを把握し、公園内施設を活用したサービスに取り組んでもらうことで、公園の利便性を高め柔軟に施設活用ができるよう計画されています。

 一方、当協会の青年部会では、昨年度に引き続き今年度も造園業界を支える担い手の中長期的な育成、確保に向けて「担い手育成事業」を県立八日市南高等学校の農業祭で実施したところですが、来場者からも好評を得ており来年度も実施する予定です。また、今年度から技術部会主体で「滋賀ものづくりフェア」に出展しましたが、子どもたちが出展ブースに参加するための抽選が、事前抽選から当日抽選に変更されたこともあり、フェア全体では史上最多の体験者数となり好評を得たところです。来年度も長浜バイオ大学ドームで開催されることから、子どもから大人まで沢山の人々に「造園の魅力」を伝えるため、趣向を凝らしフェアに参加する予定です。

 令和2年度においても県立高等学校のインターンシップを受け入れ校外委託実習を実施することにより、造園業界に若年層の入職者が増える足掛かりになるよう取り組みを行います。また、職業訓練法人解散に伴い事業を引き継いだ技能検定実技試験(造園技能士、室内園芸装飾)の技能検定委員および造園技能士試験、造園施工管理技士試験の準備講習会についても従来どおり実施します。

 なお、協会事業は技術部会および青年部会による講習会を開催し、協会員の資質向上とスキルアップに努めてまいります。