樹木の生長には、土壌中に養分があることはもちろんですが、それ以上に新鮮な酸素、水分が必要です。
樹木は土壌中の酸素を吸収(根の呼吸作用)し、二酸化炭素を放出します。放出された二酸化炭素は土壌中の隙間を上昇し、大気中に放出されます。逆に大気中の新鮮な空気は表層の土壌の隙間から地中に取り入れられます。すなわち、土壌中には空気が自由に出入りできる隙間が必要なのです。過湿などによって、この隙間がふさがれますと根が呼吸できなくなります。
一方、水分は樹木にとって常に必要です。夏季の乾燥期にも水分を十分保持してくれる水もちの良い土壌が要求されます。
これらの問題はほとんど土壌中の隙間の量に関係しています。土壌中の隙間には小さい隙間と大きな隙間があり、物理性の改良はこのような隙間の量を多くすることです。
小さい隙間は根が吸収できる水分、空気を保ち、大きな隙間は排水、新鮮な空気の供給に役立ちます。